高校教師の教員免許取得の方法
高校教師になるには、教員免許が必要です。教員免許は教職課程のある学校で教職課程を修了することで取得ができます。高校教諭普通免許状は大学で取得ができる1種免許状と大学院で取得ができる専修免許状という2種類があり、中学や小学校のような2種免許状はありません。
高校の授業は中学と違い教科別です。大学で学んでいる学部学科の授業内容に準じて取得できる教科の免許は決まってきます。
実際に教師となって教壇に立つためには、教員免許を取得するだけでなく、教員採用試験に合格しなければなりません。教員採用試験というのは公立高校で勤務するときに必要となるものであり、各都道府県などが実施をしています。私立の学校で働く際には、それぞれの学校が行なっている教員採用試験を受験します。
高校教師になるのは難しいのか
都市部では近年教員採用数が多く、地方では採用数がかなり低いという傾向が高まっています。これは過疎過密の問題であり、地方の学校数が減少していることが原因です。採用倍率として、平均すると約9倍であり、これは小学校や中学校の教員採用試験よりも高い倍率です。
ただし、これは正規採用の数字です。正規職員として採用される高校教師の数はかなり減少していますが、非常勤講師としての採用数はまだまだかなりニーズがあります。特にこれから団塊世代が退職をしていくため、ある程度教員採用の枠が広がることが予想されています。
とはいえ、非常勤採用と常勤採用とでは雇用条件が異なり待遇も違います。そこで、多くの人は非常勤講師としての仕事をしながら教員採用試験の準備をすることが多いです。
高校教師の大変さ
高校教師というのはただ授業をするのが仕事ではありません。そして、授業も決して簡単なことではなく生徒たちがきちんと内容を理解できるように指導内容を考えて授業を組むことがあります。そのため、新任の教師というのは、日々の授業案の作成や授業準備で週末の時間が潰れることが少なくありません。
また、部活の顧問やクラス担任をすることになれば生徒面談や進路指導、部活動の引率といった仕事も必要です。これらのことをすることとなれば、週末に学校に足を運ぶことも必要です。特に通知表をつける業務は個人情報が関連することであるために学校でしか作業ができません。そのため、日々の勤務の中で通知表の作成が済まなければ休日出勤をして作成をすることが必要です。
それ以外にも研修が組まれることもありますから、夏休みや休日も学校に足を運んだり研修会場に向かったりといった業務があります。長期休暇は生徒と同じように休めると思われがちですが、意外と先生も忙しく夏休みもほとんど仕事をしていることが多いです。