大学教授にはどうやったらなれるのか
大学教授といえば、好きな研究を一生続けることができる楽な仕事と思われがちです。好きなことができて、なおかつ社会的に上位の地位で居られるということで憧れている人も少なくありません。
専門的に研究していきたい分野があるという人にとって大学教授はとても魅力的な仕事であり憧れの仕事です。しかし、大学教授になるのはとても大変な道のりですし、志した皆が就くことができる仕事ではないのです。
大学教授になるために特に必要な資格はありません。ただし、一般的には大学院博士過程を終了して博士号を取得していることがほとんどです。大学教授になるにはその分野の知識が高度でありなおかつ専門的でなければならないため、その道を極めたということの証明として博士号が必要とされます。
教授として就職するまで
大学3年生になると研究室を選んで入ります。研究室というのはゼミのようなものであり、研究室のトップが教授です。研究室は正式に入るのが4年生からで研究内容のテーマは教授と打ち合わせをしながら研究を進めます。卒業時にかく卒業論文もこの研究テーマで書きます。
大学を卒業すると学士を取得することができますが、その後博士号を取得するためには大学院への進学が必要です。大学院での研究は研究室での内容を引き継ぐことが多いですが、さらに専門的な内容になります。修士課程の2年間が終了すれば、博士課程が始まりさらなる専門的な研究を進め、博士課程が修了となるのです。
博士号を取得してからも自動的に教授になれるわけではありません。就職活動をして大学教員として働ける場所を探す必要があるのです。就職先として大学が見つけられる人も一握りであり、そこからさらに助手から助教授、教授へとジャンプアップできる人はごく少数なのです。
大学教授に必要なもの
大学教授というのは研究職です。ただ興味のある分野の研究をすれば良いのではなく、そこには成果が求められます。特定の分野に強い興味関心を持つこと、そして研究を進めなければなりません。
研究を続ける熱意や忍耐力が必要ですが、それだけでなく学術的に秀でていることも必要です。そして、ただ研究をするだけでなく、社会的に貢献できる研究結果を残すことも教授として求められます。自分自身の研究だけでなく、後進を育成すること、自分の知識を生徒に伝えその分野の研究者を育成することにも注力が必要です。
このように、大学教授に必要なことは研究をすることだけではないのです。大学運営の業務や授業、研究指導、学会運営と仕事の内容は多岐に渡ります。