中学校教員免許を取得する方法
中学校の先生になるには教員免許が必要です。中学校教諭という教員免許は教職課程のある学校で教職課程の単位を取得すれば免許を取得できます。中学校教師になることを希望している人の中には教育大学に行かなければ免許が取得できないと思っている人も少なくありません。
しかし、四年制大学や短期大学で中学校教諭の免許が取得できる課程を設けている学校に通えば、教育大学でなくても免許の取得が可能ですし、同じ教員免許として中学での指導が可能です。そのため、就職の際の選択を広げるためや将来的に困った時に役立てることができるようにと教師になることを考えていなくても教職課程を受講して教員免許を取得している人もいるのです。
中学校の教壇に立つには
教員免許を取得しても、採用される学校が見つからなければ教師として働くことができません。教員免許を取得したら、公立中学校の場合には6月から7月に行われる自治体の教員採用試験を受験し、私立中学校の場合には各学校が実施する採用試験を受験して就職先を決めていきます。
これらの採用試験に合格すれば正規採用の教員として中学校での勤務ができます。しかし、倍率はとても高く、中学校で正規採用として勤めることはとても難易度が高いことです。最近では倍率が下降傾向ではあるものの、まだ倍率は平均で7倍とかなりの高倍率です。
採用試験に合格ができなくても、講師としての働き方があります。これは臨時的任用教員と呼ばれるもので教諭と同じように仕事を受け持つ常勤講師と決められた科目だけを受け持つ非常勤講師とがあります。待遇はもちろん正規採用の教師とは違い、ボーナスや福利厚生といったものがありません。そこで、臨時的任用教員として仕事をしながら毎年教員採用試験を受けて正規採用を目指すことがほとんどです。
中学教師に必要な能力
中学生というのはとても多感な時期です。精神的にも肉体的にも大人になろうとしている時期であり、不安定になることも多くあります。そこで、教師は教科指導だけでなく、生徒の気持ちを察して適切な声かけをすることが求められます。
特に、最近ではいじめの問題も深刻化しており、教育現場では自分の生徒が被害者や加害者になることもありえることです。そのような場面で早期に発見できること、そしてもしもいじめやトラブルが起きたらすぐに対処をすることが求められます。
日々生徒と接する中で何か変化があれば声をかけたり見守ったりとその時の状況に応じて適切な対応を取ることを心がけることが重要です。時には自分だけでなく保健室の先生であったり他の担任と意見をシェアして生徒の様子を確認したり、保護者に連絡をして情報共有することも必要です。
生徒の気持ちに寄り添い、しっかりと見守っている大人がいることを伝えること、生徒から歩み寄ってきたら話を聞いて受け止めてあげる姿勢を身につけることも必要になります。