外資系企業ってどんな企業?
外資系企業といえばかっこいい、おしゃれといったイメージを持っている人も多くいます。しかし、具体的にどのような企業のことを指しているのかを理解していない人も多いものです。これは、厳密に外資系企業についての定義がないことも理由としてあります。
海外企業や海外の投資家が国内企業の株式を所有しているかどうか、ということで判断されることが多いですが、これについても明確なパーセンテージは決められていません。多くの場合には、海外資本がある中でも外資系株主の影響が大きい企業のことが言われます。
外資系企業はどうやって生まれるのか
まず、海外企業が子会社を日本に設立する場合、海外資本が100パーセントとなるため、外資系企業となります。この場合、日本に会社がありながらも、本社のある地域の経営方針を反映させたビジネス展開がされることが多いです。そして、この形が外資系企業として最も多い形態です。
次に、海外企業が日本に会社を設立するにあたり、日本の企業と協力して共同で会社を興すことがあります。この時経営方針は出資比率によって違いますが、経営方針の決定権は出資比率が多い方にあります。そのため外資系企業と言われる企業は外国の企業が出資比率が多いということです。
他にも買収という方法があります。海外企業が日本の企業を買収することで、海外資本での運営に切り替わるのです。買収というと聞こえが悪いですが、グローバル化を目指し日本企業から買収を持ちかけるケースもあります。
外資系企業のメリット
外資系企業のメリットとして、給与水準が高いことが挙げられます。企業によって違いはありますが、一般的に同業種で日本の企業よりも外資系企業の方が1割から3割は高いと言われています。そのため、外資系企業に転職すると年収として100万円以上上がるということも少なくありません。
次に日本のような年功序列制がなく完全実力主義です。そのため若い上司や女性上司というのが当たり前にいます。実力さえ認められればキャリアアップはいつでも可能です。休暇を取得するのも遠慮なく行えることが多く、有給消化率も日本の企業より大幅に高いです。上司が率先して休暇を取得してくれるおかげで部下も休暇が取得しやすい環境が出来上がっています。
外資系企業で働くためには
外資系企業の会社員になりたいと思えば、外資系企業への就職活動が必要です。基本的に採用条件として大卒以上であることが求められますが、それ以外にも有名大学を出ていることが条件となることもあります。転職活動で外資系企業を目指す場合には前職の職歴も求められます。
多くの場合、学歴や職歴を求められる理由として企業内の公用語が英語であることが多いため英語力を求められること、仕事の中で業績が悪い人や仕事ができない人はどんどんとリストラをしていく風潮があるためです。逆に優秀と判断されればどんどんとキャリアアップすることもできますし、他の外資系企業からヘッドハンティングされるということもあります。