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税理士

税のエキスパート税理士

税理士の役割は大まかに2つあります。1つは個人や企業の経済活動をサポートすることです。日本にはさまざまな税金がありますが、あまり理解せず支払っているという人も少なくありません。

また、自営業の人や年金受給者は毎年確定申告が必要ですが、この手続きがわからない人も多いです。これらの人たちに税の知識を伝えたり書類作成の手伝いをするのが税理士です。それに対して別の役割が国をサポートすることです。税理士が納税者をサポートだけでなく国の税金制度を支えています。

税理士になるまでの道程

税理士になるにはいくつかの方法があるものの、なかでも特に一般的であるのは税理士試験に合格することです。税理士試験は所得税法、財務諸表論、簿記論といった税に関する5つの科目からなります。

この試験において60%以上の得点をとらなければ合格できません。試験自体の難易度が高く、一度に全ての科目で合格することはかなり難しいです。そこで、一度で合格するのではなく、数年にわたって試験を受けて計画的に合格を勝ち取っていくのが一般的な資格取得方法となっています。大学や大学院で税法や会計学を学んでいると試験の一部が免除されます。そこで、これらの勉強経験がある人は資格取得に有利です。

税理士として登録するには、税務に関して2年以上実務経験が必要になります。そのため、試験合格後すぐに税理士にはなれません。そのため、税理士試験合格後には税理士事務所に勤務をして実務経験を重ねて将来的に独立を目指す人がほとんどです。

ただし最近では未経験でも採用をする税理士事務所が増えています。
この場合、税理士の資格を将来的に取得することを目的として、資格取得のために勉強をしながら実務経験も同時に行うという効率的な考え方です。

また、資格取得するだけでなく、税理士として多くの人に関わるためにはコミュニケーションスキルを身につけることも重要です。相談に来る人の多くは税について不明点があったり、なにか悩みを抱えています。そのような人が相談しやすかったり質問しやすかったりする環境を整えること、相手のうまく表現出来ない部分を汲み取ることにはコミュニケーションスキルを磨く必要があるのです。

また、コミュニケーションスキルを磨くことでクライアントに相談してよかった、話しやすかったという評価をしてもらうことができれば新たな依頼人を紹介してもらうことができたり引き続き違う業務を請け負ったりと新たな仕事に繋がることもあります。こういった面からもコミュニケーションスキルを磨いておくことは効果的です。

税理士の仕事の変化

最近ではパソコンを使って税金についての計算ができるようになりました。そのため、税理士の主な仕事はコンサルティングに変わりつつあります。弁護士や公認会計士が申請をするだけで税理士の資格を取得することができるため、弁護士、公認会計士が税理士と競合するライバルも増えているのです。

そこで、税金についての知識を身につけることはもちろんのこと、コンサルティング能力を身につけて他の税理士との差別化を図ることが重要です。常に勉強をしてスキルアップに務めることも大切になります。