車の安全を守る自動車整備士・自動車整備工
自動車整備士は、名前の通り自動車整備の仕事をしています。自動車は乗っているうちに不具合が出てしまうことがありますし、突然故障するようなことを防ぐためメンテナンスや点検も必要です。これらの仕事を請け負うのが自動車整備士です。
自動車整備士は、不具合の診断や修理、定期的なメンテナンスでの調整、分解、組立といった専門的な知識と技術が必要です。そこで、仕事には自動車整備士の国家資格が必要になります。厳密にいうと資格がなくても仕事をすることは可能なのですが、仕事の中で必要なものであるため、就職の際には多くの整備工場やディーラーで資格が求められます。
この資格は等級別に分かれているだけでなく、ガソリン、ディーゼル、シャシ、二輪といったように扱う車種によっても分かれています。通う学校によって取得できる資格が違いますから、自分自身が学びたい内容や取得したい資格を確認してから学校に入学することが必要です。
多くの整備士はカーディーラーや自動車整備工場に勤めています。しかし、最近では車の修理や車検をガソリンスタンドでも受けていますし、板金塗装の会社やカー用品店でも行なっています。そのため就職の場は広がりを見せており、様々な形態での仕事が可能です。
自動車整備士に求められる能力
自動車整備士というのは忍耐力が必要な仕事と言われています。整備室の中は外に近い環境であるため、夏は暑く冬は寒いです。また、作業中は汚れますしオイルがつくこともありますから、汚れることも気にしていられません。
このような環境でも楽しく仕事をしている人が多いのは、仕事をしている人の多くは車が好き、機械に触れることが好きだからです。車というのはとてもたくさんのパーツを細かく組み合わせて作っています。それらの仕組みを把握することはとても難しいことですし、作業はとても大変です。そして車の技術というのは日々進化をしています。そのため新車が販売されたり新たな技術が生まれたりすればその都度勉強をして知識を身につけなければなりません
そのような難しい作業でありなおかつ仕事は忍耐力が求められるようなものですが、やりがいはとてもあります。車が修理できた時や不具合の修正ができれば持ち主から感謝されることもやりがいを感じられる一因です。仕事を続けるためにとても重要なことは車が好きなこと、機械が好きなこと、興味を持って車や部品の研究をすること、熱心に取り組むことといったことが挙げられます。