保育士のニーズが高まっている
少子化でありながら、保育士は近年どんどんニーズが高まっている仕事です。共働き世帯が増えたこと、核家族家庭が増えたことで、子どもを預けて仕事をする人が増えています。そのため、首都圏では保育園に入れず順番待ちをしている待機児童と呼ばれる子供たちがたくさんいるのです。
また、保育士というのは国家資格であるため一度取得するとずっと保育士として働くことができます。女性は結婚や出産で一時的に仕事から離れなければならない時期がありますが、資格があることで復職や再就職がしやすいというメリットがあります。
最近では保育園以外にも託児所をはじめベビーシッター、学童保育と資格を生かして働くことができる職場も多いです。社会的ニーズと一生働けることから、近年保育士の資格を取得する人は増えているのです。
保育士になるには
保育士になるには、保育科のある大学や短期大学に通ったり専門学校に通ったりして卒業するのが一般的なルートです。しかし、最近では独学で資格取得のために勉強をしている人もいます。
独学での資格取得の場合にはいくつかの条件があり、所定時間保育施設での勤務実績があれば免除科目が出てくることもあります。しかし、基本的には10科目もの単元全てで合格する必要があり、その難易度はかなり高度です。
保育士の就職先
保育士の就職先で最も多いのは保育園です。保育園も公立と民間とがあり、公立は地域の公務員として働くことが出来るため人気です。
安定性が高いのは正社員として働くことですが、家庭との両立を考えて非常勤やパートという選択をする人もいます。やはり、イベント前は忙しく残業も多いこと、早番や遅番といった変形シフトを組まなければならないことから小さな子がいる家庭では正社員として働くことが難しいケースも多いのです。
保育士の仕事
保育園で保育士が働く場合、メインとなる仕事は子どもたちの保育です。食事や着替え、トイレの介助をしたり乳児についてはオムツの交換や寝かしつけをしたりするのも仕事です。また、保育だけが仕事ではありません。子どもたちが過ごす保育室の清掃やおもちゃの整備、連絡帳記入や壁面制作といったこともしています。
運動会や生活発表会のような行事前には衣装や小道具の作成、パンフレットや案内の手紙作成といった業務もあります。このように保育士の仕事は保育以外にも色々とあり、忙しい時期には残業しなければならないことも仕事を持ち帰ることもあります。このように多忙であること、子どもの命を預かるため緊張感のある仕事であるため、保育士の仕事はハードであるとよく言われます。子どもと共に運動をしたり抱えたりすることもあるので体力も必要な仕事です。