眼鏡と手帳

行政書士

行政書士と司法書士

行政書士と司法書士は職業の名前が似ているため仕事内容が混同されがちです。さらに、主な仕事内容も書類の代行作成をするために、両者の違いはとてもわかりにくいです。試験のレベルは行政書士よりも司法書士の方が難しくなっています。

司法書士と行政書士において大きな違いといえば、取り扱うことができる書類の分野の違いです。行政書士は官公庁(法務局以外)関連であること、司法書士は登記関連、裁判関連、法務局関連の業務に携わることができることが違いです。

参考:司法書士と行政書士の違い | 司法書士の仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden

そして、お互いに専門分野を超える業務は行うことができません。そのため、同じような書類作成を仕事としていながらも行政書士と司法書士では明確な区別をすることができます。

行政書士として働くには

行政書士として働くためには、行政書士試験という国家試験に合格しなければなりません。特に受験資格はなく、誰でも受験が可能です。試験は法律に関する問題が多い傾向があり、法学部出身であれば予備知識があるために少し有利です。

難易度としては同じ法律系の資格である司法書士よりは低いといわれていますが、合格率は5%前後ととても低く難解な試験になっています。独学で試験勉強をして合格することもできますが、多くの人は行政書士試験対策の予備校や通信教育を利用します。これらを利用しても半年〜1年ほどの勉強が必要となることがほとんどです。

行政書士の資格がなくても行政書士補助者としての仕事はできます。そこで、事務所に勤めて行政書士補助者として仕事をしながら勉強をして資格取得をする人も多いです。また、弁護士、弁理士、公認会計士、税理士の資格を持っている人や、国・地方の公務員や特定独立行政法人の職員として17〜20年以上の行政事務経験がある人は無試験で行政書士の資格取得が可能です。

行政書士の職場

行政書士の主な職場は行政書士事務所です。まずは事務所に所属して仕事をし、経験を積んだら独立するという人も少なくありません。ただし、行政書士は企業に就職して行政書士としては働くことができません。これは、行政書士が行政書士会に登録し独立・開業するための資格であるためです。そのため企業内で行政書士として登録、仕事をすることは認められていないのです。

そこで、企業で働く場合には、法務部や総務部で働くことになります。ただ、こういった部署にも専門知識が少ない人も多いので、資格を生かして働くことが出来る職場です。